金価格が上昇中、米国の政治不安を反映か?

12月中旬から、金価格が上昇しています。

金は安全資産といわれ、金融危機や政局不安などがあると買われると言われています。

今、トランプ大統領の誕生によって、米国が分断されているという話があるように、政局に不安が出てきているようにも感じます。

金価格の上昇は、それを反映してのものなのでしょうか?また、どこまで上昇するものなのでしょうか?


金価格の推移

2011年9月 1923ドル

2015年12月 1045ドル

2016年7月 1377ドル

(2017年1月 1180ドル)

2017年2月6日 1237ドル

今の金価格は2011年9月の1923ドルを頂点として、下落傾向にあると言えます。

そして、2015年12月に1045ドルが底になるような感じで、再度上昇が始まっているように見受けられます。

金の採掘原価として有名なのは、1200ドル/オンスですが、これに関してはいろいろと言われているところがあり、信用できる数字かは微妙なところでもあります。

例えば、金を清算している企業は、企業努力によって採掘コストを削減することが可能なため、1200ドル/オンス以下で金を採掘することもできるという話もあります。

しかし、長期のチャートを見ると、1200ドル近辺では、底値に近いと意識されているような感じもうけます。

エリオット波動の、上昇の局面5波、調整の局面3波で考えると、2011年に1923ドルで天井を付けたあと、2012年に1600ドルを割れ底を付けた後、すぐに1800ドルまで上昇し、その後、3年以上にわたって下落して続け、下降の3波は2015年の1045ドルで終わったようにも見えます。

そして2015年からは2016年1377ドルへの上昇、1180ドルへの下落で上昇の2波が終わり、1180ドルを底に、上昇の3波が始まっているようにも見えます。

エリオット波動の考え方の推進派(上昇局面)の3波は、大きくなると言われているため、ここまでの見方が本当であれば、今後はかなり期待できるのかもしれません。


金は、どこまで上昇する

先のエリオット波動は、過去のチャートを見る分には、確かに推進波5波(上昇局面)、修正波3波(下降局面)となっているように見えます。

しかし、エリオット波動を使って、先を予測しようとすると、見る人によって全然答えが違ってくる性質があり、どこまで信用できるのかは怪しいところがあります。

つまり、先ほどもっともらしく説明をしていましたが、あまり信用しないでもらいたいところが本音です。

個人的には、金価格の今後を決めるのは、米国株式市場次第なのではないかと思っています。

2017年1月からの金価格の上昇は、ドル安によるものだと見ています。

金は、ドルの動きと関係性が見られ、ドル高になると金が売られ、ドル安になると金が買われる傾向にあります。

2016年12月から、ドル/円も円高に振れています。

今の金価格は、このドルの動きが影響しているだけだと思っています。つまり、今後の金価格もドル次第なのではないかというのが私の考えているところです。

またドル高に動き出せば、金価格は再度下落に転じる可能性は高そうです。

米国のトランプ大統領はドル安に動かしたいみたいなことを言っていますが(回りくどい言い方なのは、トランプ大統領は本気でドル安にしたいと思っているのか?と私が思っているからです)、もしその通りになれば、金価格は今後も上昇を続けるということになりそうです。

そして、一番気になるのが米国株の動きです。


株価と金

金とドルは、強い逆相関の関係にあります。そして、株価の下落も為替に影響を与える傾向にあります。

ここ数年を見る限り、世界的な株の暴落が起きると、円高に動く傾向があります。つまりドル安です。

ドル安に動くということは、金価格が上昇するようになります。

つまり、世界的な株価の暴落と金価格の上昇には強い相関性がみれらるということになります。

この傾向を利用して、株式投資のリスクヘッジとして金を保有したりすることがあります。よく言われるのが、全資産の10%を金で保有しましょうというものです。

今の米国株は、リーマンショック後の2009年を底に長い上昇期間にあります。

株式市場のサイクルで10年という数字が結構言われています。2009年前の米国株式市場の天井は、2007年のサブプライムショックが起こる前になります。

つまり今年でちょうど10年目です。

このサイクルを信用するならば、危険な年数に入ってきたなという感じになります。

相場のサイクルに関しては、占いのようなもので、どこまで信用できるものか怪しいものでもありますが、ずっと昔から繰り返されてきて、長い間語り継がれてきたということは、それなりに意味のあることである可能性が高いと私は思っています。

つまり、今年株式市場に強烈なショックが起こるとしたら、金の価格がまだまだ上昇を続ける可能性は十分にありそうだと考えているということです。



田仲幹生

投資会社、FP会社 ㈱あせっとびるだーず 代表取締役

投資、資産運用のスクールを運営。
資産運用、ファイナンシャルプランニングの相談などを行う独立系のファイナンシャルプランナー。

0コメント

  • 1000 / 1000