普段からクレジットカードを多用していると、ポイントが結構たまっていることありますよね。
ポイントって、預金のように利息が付くこともないし実際のところあまり貯めても仕方がないような気もします。
先月から、クレジットカード大手のクレディセゾンで、『永久不滅ポイント運用サービス』というのが始まっています。
このサービスと使うと、いままでただ溜まっていただけのポイントが運用次第で、大きく増える可能性があるかもしれません。
永久不滅ポイント運用サービスって?
セゾンカードを使ったり、永久不滅.com経由でネットショッピングをしたりすると、永久不滅ポイントがもらえます。
永久不滅ポイント運用サービスでは、その永久不滅ポイントを、ポイント運用サービスに移すことで、特定の投資信託に連動して、ポイント残高が増減するようになります。
考え方によっては、利息が付くようになったともいえるし、今後インフレが起こったときにも、ポイント運用サービスで使っている投資信託の基準価格が上昇することで、ポイント残高の増加も期待できますから、インフレに強いポイントになったということもできそうです。
使用期限が基本的にないという理由で貯めやすかった永久不滅ポイントですが、さらにインフレ対策もできるようになったことで、より貯めることに意味があるポイントになったのかもしれません。
もっと言えば、クレジットカードのポイントに関しては、おまけのように感じている人も多いのではないでしょうか?
つまり、今まで投資や資産運用と無縁だった人が、おまけでもらったポイントの範囲ならば、多少損をしてもかまわないと感じる人もいるかもしれません。
だったら、投資というのをやってみようなんて考えるきっかけにもなるかもしれませんね。
そもそも、クレディセゾンが今回の永久不滅ポイント運用サービスというのを始めた理由として、資産運用を実際に経験してもらおうというところがあったようです。
永久不滅ポイント運用サービスでの運用とは?
溜まっているポイントをポイント運用サービスに移し、そこで運用したい投資信託を選んでポイント数を設定すると、ポイントの運用が始まります。
選べる投資信託は、アクティブコースとバランスコースの2つになります。
バランスコースは、国内債券中心の低リスク運用型で、アクティブコースは株式なども組み込んだバランスコースよりもリスクは高いが、よりリターンを求めた運用になっています。
実際には、マネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社が運用する投資信託に連動していて、バランスコースは『MSV内外ETF資産配分ファンド(Aコース)/バランスコース』、アクティブコースは『MSV内外ETF資産配分ファンド(Hコース)/アクティブコース』に連動するようになっています。
実はクレディセゾンの関連会社でセゾン投信というのがあるのですが、なぜそこの投資信託を使わなかったのかは気になるところなのですが?
これらの投資信託の特徴としては、ETFという株式市場に上場している低コストの投資信託をつかって、国内や国外の株式や債券に分散して投資しています。
(ETFは、銀行窓口などで販売されている投資信託と違い、インデックスと呼ばれる市場平均指数に連動するように作ることで、ファンドマネージャーと呼ばれる運用の専門家が必要なかったり、販売窓口がいらないことなどから、非常に低コストで運用できるようになっています。)
バランスコースは、国内債券を中心に安定的な運用を目指すバランス重視のコースで、年間3.0%程度増減になることを目指した運用をしているとのことです。
対してアクティブコースは、外国株式・外国債券を中心に積極的にプラスを狙うコースで、年間15.0%程度増減する可能性を持った運用となっています。
ざっくり考えれば、値動きは大きいかもしれないが、高いリターンを目指すならアクティブ。大きな値動きが嫌ならバランスといった選び方でいいと思います。
資産の組み入れ割合や組み入れ方は、投資信託の方でやってくれますから、株式市場がどうとか、為替の変動が大きいとかは、あまり気にすることもないと思われます。
リスク度合いで決めて、後は値動きを見ながら自分のリスク許容範囲を感じていけばいいのではないかと思います。
そうすることで、本格的に資産運用を始めようと思った時の心構えができてくるのでは?と思っています。
あえて投資するタイミングの話をするのであれば、アクティブコースの年間の変動率が15%を目指すと言っているのですから、下落方向に10%近く変動していたら、底が近い可能性が高いと思われるので、そこが買い時であると考える方法もありなのかもしれません。
まぁ、こればかりはどうなるかわからないところでもあるわけですが。
永久不滅ポイント運用サービスを使うにあたっての注意点
永久不滅ポイントは、実際は永久不滅ではないというのが一番の注意点かなと思います。
ポイントの保有者が死んだときには、ポイントは相続されず失効になってしまうようです。また会員を退会した時も失効になるということなので、現金や株式、投資信託のようにはいかないところがあることに注意が必要です。
せっかくポイント運用でポイント残高が2倍になるようなことがあっても、失効してしまったら意味がないですからね。
そこはあくまで、ポイントなんだと割り切る必要があるように思います。つまりポイント運用サービスの狙いは、ポイントを増やして資産として持つということよりも、ポイントというおまけを使って資産運用の経験を積み、実際の運用で役立てようという考えで取り組んだ方がいいということです。
それでも、ただだらだらと溜まっていくだけのポイントなのであれば、ぜひ活用してみたいと思えるサービスではあると感じています。
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