ビットコインの価格と中国経済の不安?

今、ビットコインは過去最高値に迫る勢いで上昇しています。特に、10月以降の上昇は早く、10月初旬ごろビットコイン価格は、60,000円/1BTC程度だったものが、約3か月後の12月28日には、118,000円/1BTCぐらいにまで上昇しました。

この上昇を裏付ける理由がなんなのか?よくわからない感じでビットコイン価格の変動を見ていましたが、どうやら中国の経済と関係があるような気がしてきました。


ビットコインを買っているのは中国人?

ビットコインの価格が上昇してる背景には、中国からの資金流入があるようです。正確には、人民元をビットコインに変えているという話です。

中国の10年国債の金利チャートを見ると、10月中旬から急激に上昇しています。10月20日、2.7%程度だったものが、12月16日には、3.46%となっています。米国の10年国債も似たような感じではあるのですが、中国の10年国債の金利上昇は、米国よりも不気味なものを感じます。

なぜなら、人民元は今年対ドルで年初来7%安と大幅安になっているからです。つまり、中国のお金(人民元)が国外へ流出(ドルなど他国の通貨に換えている)していることになります。しかも、今年はその勢いが強いということです。

資金が流出している理由として考えられているのが、中国の金融システムへの不安だというからなおさら危険なにおいが漂います。

人民元よりも金利が低いドルに換えているということや、貨幣システムとして高い可能性をもつビットコインにお金が流れているという事実が、金融システムへの不安から人民元を手放しているという考え方をさらに強固なものにしている感じさえ受けます。

中国の金利上昇は、好景気の到来などポジティブな理由ではなく、金融システム、言い換えれば中国経済への不安といったネガティブな理由から起こっている金利上昇なのかもと考えることができそうです。


外貨交換制限ってどういうこと?

中国では、個人の人民元と外貨の両替に制限を設けていて、「1人について年間5万ドルを上限」としているそうです。そして今年度末この制限が期限を迎えることになるそうです。

もしかして、来年さらに人民元の流出に拍車がかかることになってしまうのでしょうか?

今まで、中国でビットコインを購入する流れが多かったのは、ビットコインにはこの年間5万ドルの上限規制がかかっていなかったからなのかもしれません。

たとえば、年間5万ドル以上の人民元を外貨へ両替したいと考えている人が、一度ビットコインを買ってから、そのビットコインをドルなどに変えていてた、という裏があったのかもしれません。

もしそうだとしたら、中国国内では人民元を外貨に換えたいというニーズが結構あるのかもしれません。


中国バブル崩壊か?

中国経済への不安、信用不安による金利の上昇、資本の流出。危険な言葉が並んできました。

もうすでに覚えている人もあまりいないのかもしれませんが、昨年夏に中国ショックがありました。上海総合指数のチャートを見ていても、暴落以降あまり回復している兆しは見受けられないし、徐々に上昇はしているものの、それは中国国内の影響というよりも米国などの海外の状況に引っ張られてという雰囲気です。あれから1年以上経ちましたが、その時の経済的問題は解決しているのでしょうか?

また起こるのか中国ショック?

トランプ相場を追いかけるだけでなく、少し中国にも気を配ってみていた方がいいのかもしれないですね。


田仲幹生

投資会社、FP会社 ㈱あせっとびるだーず 代表取締役

投資、資産運用のスクールを運営。
資産運用、ファイナンシャルプランニングの相談などを行う独立系のファイナンシャルプランナー。

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