まだまだマイナーな投資商品の融資型クラウドファンディングですが、その商品性は、これから投資を始める人、預貯金以外の金融商品に初めて触れる人に向いています。
投資信託などに比べると、まだほとんどの人が知らない金融商品なので、最初の一歩を踏み出すことに抵抗を感じるかと思いますが、高利回りと元本保全性は、投資信託を上回るものを持っていると感じています。
融資型クラウドファンディングが投資初心者に向いていると感じる所
元本保全性
当然ですが、預貯金のように元本保証のものではありません。(預貯金もペイオフがあるので完全な元本保証とはいえませんが)投資先にデフォルトなどが起こったときには、元本を毀損する可能性があります。
しかし、金融商品としては、定期預金や債券投資に似ています。基本的には、満期まで保有すれば、定期的な利息と投資元本がもどってくる仕組みです。
また投資信託などと違い、価格変動がないため、価格の下落による元本毀損もありません。この点は、価格変動のリスクが怖いと感じる投資初心者に向いているのではないかと感じています。
少額での投資ができる
投資先にデフォルトなどが起こったときには、元本を毀損する恐れがあるので、一度に大きな金額を投資することに怖いと感じるところもあるかと思います。
しかし、融資型クラウドファンディングは、最低投資額が1万円程度からであったりと、比較的少額での投資が可能です。
少額での投資が可能というメリットは、分散投資をしやすくします。融資型クラウドファンディングは元本保証の商品ではないので、分散投資を行い、万が一のデフォルトリスクを軽減することも大切なことだと考えます。
これから融資型クラウドファンディングへの投資を始めるにあたって
デフォルトになるリスクってどのくらい?
融資型クラウドファンディング仲介会社大手のマネオの場合
事業性ローンのデフォルト発生件数は0件となっています。また返済遅延は17件で441百万円となっています。返済遅延に関しては全額返済を受けているということなので、返済が遅れることはあっても過去元本毀損はなかったことになります。
また、返済遅延に関しても、ローン全体で590億以上の成約額があることを考えると、返済遅延になった額は、全体の1%もなかったことになります。
デフォルト率が低くても分散投資をしよう
融資型クラウドファンディングのデフォルト率が低いことはわかりましたが、まだまだ他の金融商品に比べたら歴史が浅いのは確かです。万が一に備えて分散投資をすることをお勧めします。
幸いなことに、融資型クラウドファンディングは少額からの投資が可能です。用意した運用資金は、複数のファンドに分散、できれば融資型クラウドファンディング仲介会社も分散して投資をするといいと思われます。
受け取った利息は再投資
資産運用は複利で運用することが、資産を大きく育てる重要なポイントです。受け取った利息は新たなファンドへ投資することをお勧めします。
できれば、受け取った利息を融資型クラウドファンディング以外の株式投資や投資信託などへ投資する資金として使うことで、さらなる資産形成を目指せる可能性もあります。
(融資型クラウドファンディングだけでなく、他の資産も取り入れることは、資産全体のバランスを考えてもいいことです。)
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