ハーバード・ビジネススクールの投資の授業

投資の現場でよく使われる効率的市場仮説に真っ向から対立するような内容の本です。

世界には、ウォーレン・バフェットやジョージ・ソロス、レイ・ダリオなどといった著名投資家がいますが、彼らのように市場平均を上回るために必要な目利き力について説明しています。

ただ、この本を読んでいて残念だと思ったのは、理論や理屈による説明がほとんどで、数字などの記載が少なく、具体的な投資の成果がどうなるのかがわかりにくく、インパクトにかけている感じを受けました。

しかし、「なるほどなぁ~」と思うところは多かったです。特に認知バイアスのところは、良くまとまっていてわかりやすかった印象です。

個人投資家がこの本の通りの「目利き力」で市場平均を出し抜けるかは微妙だと思うところはありますが、知らないよりは知っていたほうのが、投資戦略の幅がひろがるため、参考になるのかなと思いました。

本の内容とは少しずれるかもしれませんが。ハーバード大学では、こんな教育をしているんだなと思うと、著名な投資家がアメリカに多いというのも、なんとなくわかる気がします。「日本でこういう教育をしているところってあるのかなぁ?」と疑問に思いました。

日本に、投資やビジネスに関しての教育というのがどれほどあるのかわかりませんが、少なくとも小中高では全くと言っていいほど触れて来なかったことですし、大学でも、どこでこれらの教育をしているという噂がほとんどない時点で、投資やビジネスに関してアメリカに大きく出遅れているということなのかもしれません。

どんなにいい商品やサービスが作れたとしても、それを正しく評価してくれる「目利き力」がなければ、認知もされにくいし、事業を拡大していくための資金も集まらないことになるのだろうと考えると、日本はイノベーションが起こりにくいと言われてしまうのもわかる気がしました。

最後章にあった「投資クラブ」というのは、ちょっと面白そうだなと思いました。機会があったら是非やってみたいなと思いました。

田仲幹生

投資会社、FP会社 ㈱あせっとびるだーず 代表取締役

投資、資産運用のスクールを運営。
資産運用、ファイナンシャルプランニングの相談などを行う独立系のファイナンシャルプランナー。

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