『世界を見てきた投資のプロが新入社員にこっそり教えている驚くほどシンプルで一生使える投資の極意(加藤 航介)』

「投資のプロ」というのは本当だろうか?

投資のプロってなんだろう?

おそらく、投資で飯を食ってきた人。

ファンドマネージャーとかではなく、自らの資産を投資し、投資家として生きてきた人なのではないだろうか?

この著者は、おそらくそういうタイプではないような気がしました。


この手の本によくありがちなのですが、初心者に投資をさせようとして、投資の話を必要以上に美化している。

社会参加といった言葉を使って、投資の素敵なところだけを伝えて、要は『投資商品を買わせようとしている』。


はっきりいって、投資の初心者にはあまり向いていないと思いました。

あくまで、投資に興味を持つきっかけづくり。

ただ、この本を手に取った時点で、すでに投資に興味があるようなきもする。

そう考えると、なんのための本なのだろうかと思わなくもありません。


人的資本という視点は他にはないかも?

本書の中で、人的資本という話がありました。

人的資本とは、私達が会社などで働いて稼ぐことを指しています。

投資では、人的資本と金融資産をうまくバランスさせることが必要と言っていました。


人的資本というところに着目した投資関連の書籍として思いつくのは、『ライフサイクル投資術』です。

『ライフサイクル投資術』の人的資本の話と、本書の内容は、ぜんぜん違うものですが、投資を人的資本にも着目して考えるというのは、あまり多くないため、珍しいと思いました。


本書の説明では、私達は、人的資本として国内で働き、自国通貨の円で収入を得ている。

だから、金融資産は、海外のものを中心に、という話でした。

しかし、この考え方には、個人的には若干違和感を持ちました。


国内の企業でも海外で稼いでいる企業はある。

国内だけに頼っているのかというとそうではないと思っています。

それに、投資では「よくわからないところに投資する」というのが、一番リスクが高い。

身近な自分のよく分かる分野で投資をしても、案外なんとかなる。

というよりも、投資で大きな資産を築いた人のほとんどは、そういう投資の仕方をしている。

あっちこっちに分散するのは、無知のリスクに対応するため。

初心者向きではあるけれど、個人的には、決して海外へ投資を振り分けるのが正解だとは思っていません。


読んでみた最終的な感想としては、他にもいろいろなところで違和感を感じた本でした。

あくまで個人的な感想ではありますが、あまりよかったという印象はありませんでした。


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