伝説のファンドマネジャーが教える 図解 株の暴落サインを見抜く方法(林 則行 著)

金を買え!

「世界中の株価のバリュエーションが高いのではないか?」

「バブルなのではないか?」

と思われている中、「3年以内に株価は70%下がる」なんて言う言葉には、どうしても惹かれるものがあります。

内容を簡潔に言ってしまえば、株価暴落は間違いない、世界は金融政策を間違え?、それによって株だけでなく様々な金融資産が暴落することは避けられない。だからこれからは『金』を買うことが一番だ。と言っている本です。


この手の本は、なんとも言えない説得力があるものですが、現実化されることがほとんどないことも、また事実です。

金を買えといった本は他にも読んだことがありますが、だいたい似たような内容です。


防御に徹しろ?

投資では攻める事よりも、守ることを考えろという著者の考えには賛成です。

投資では欲をかいて、ミスを犯すことで、とんでもない損失を負う羽目になることが多い。だから、攻めようとするよりも、守ろうという考えの方が、投資では役に立ちます。

昔話の、欲深じいさんにならないように気を付けなければいけません。


著者の守りの意識からすると、今投資をすべきところは『金』だと言っています。

株式はもちろん、債券や預金、そして現金も危ないと考えているようです。


バブル崩壊となれば、株価の暴落は当然です。

債券を発行しすぎた国の債券も危ない。それがたとえ先進国であっても。

国債が危険となれば、国債をたくさん買っている銀行や保険会社なども危ない。

そうなると預貯金だって危険になる。

といった感じで連想していくと、最終的にのこる選択肢は、『金』だといっているわけです。


投資の本としてはいまいち。

この本は、著者である 林則行 さんの相場勘や考え方を知るための本であり、この本から投資とはなにかを学ぼうというたぐいの本ではなさそうです。

本書の通りに従うとしたら、すべての株式や債券を売却し、『金』に換える。という事になります。

これは、誰もができる方法ではないです。


ただ、『金』に注目するという点では、一定の理解ができます。

コモディティ価格に今までと違う兆しが見え始め、世界の債券発行額が過去にないような水準にまでなってきている今だからこそ、より感じるものがあります。

いざという時の備えは、『金』ぐらいしかないのではないか?

そう考える人は、決して少なくないような気もします。


資産のすべてを『金』に換える、とまではいかないけれど、一部を『金』で持っておくことは、検討する価値があるのかもしれません。

ちなみに、ここでのこの考え方は、世間でいう所のポートフォリオ運用や分散投資とは、別の意味です。

本当の意味での『守り』であり、保険です。

資産の大きく失く事がないように。

その為の『金』だということです。


著者の考え方は、ジム・ロジャースの弟子と言っているだけあって、ジム・ロジャース風です。

個人的には、あまり参考になったと思いませんでしたが、興味のある方は読んでみてもいいかもしれません。

世界と将来への不安感を、かなり感じさせてくれるものと思います。


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