投資の神様の経営術⁉ 『バフェット帝国の掟(ローレンス・A・カニンガム)』

投資の神様ウォーレン・バフェットの経営者としての姿?

投資の神様として有名なウォーレン・バフェット。

最近では、投資家としてだけではなく、その経営手法も注目されています。

バフェット流の経営方針を真似している会社としては、グーグルの親会社アルファベットや、ソフトバンクの孫正義が有名です。

本書の特徴は、そのバフェットを投資家としてではなく、経営者としての視点から書いている本になっています。

本書の著者ローレンス・A・カニンガムは、おなじバフェットの著書、『バフェットからの手紙』でも有名な人ですが、こちらの『バフェットからの手紙』は、バフェットを経営者よりも投資家として書かれている本になります。

投資で大きくなったとはいえ、アメリカで時価総額トップ10に入るような巨大企業を率いているバフェットは、投資家としてだけでなく、経営者としてもやはり優秀だったようです。


バフェットの経営手法は、『信頼域』という言葉で表される?

バフェットの投資手法として有名な言葉に、『安全域』というものがあります。

これは、バリュー投資というスタイルにとって、とての重要な単語であり、バフェットの投資手法を代表する言葉でもあります。

この『安全域』をもじって、著者は『信頼域』という言葉を使っています。

この信頼域とは、言ってみれば信頼できるものに、すべておまかせするというスタイルです。

バフェット流の経営は、昔から、買収した企業の経営に口を挟まない。そもそも、投資をするときに経営者の質も重要項目として検討しているということがあります。

純粋な起業家として、1から会社を率いてきたのではなく、投資家として経営の世界に入っていった人ならではの経営スタイルなのかもしれないとも感じます。

しかし、この経営スタイルが、最近ではとても注目されているように感じています。


私の知っている話で言えば、コメダ珈琲。

コメダ珈琲では、FC(フランチャイズ)で大きくなった企業ではありながらも、個々の店舗が、本店の言いなりではなく、その店のオーナーの考えを尊重するスタイルを採用していると言われています。

そのため、店舗ごとにサービスなどが違っていたりするようです。

団体よりも個を重視するような、このような経営スタイルは、今とても重要になってきているのかもしれないと感じています。


コロナが流行するようになってから、テレワークが流行り、社員というよりも個人事業者のような働き方が増えてきていると聞きます。

その結果、個々の働き方が、より注目される時代となってきているのかもしれません。

個人が会社の一部なのではなく、個と個がつながり会社ができている。

そんな感じなのかもしれません。


個人と企業という違いはあるものの、バフェットの行っている経営スタイルは、まさにそれと似ています。

企業の風土や個性、方針を大切にし、不必要にそこに介入しない。

その結果、大きなデパートと言うよりも、商店街のような企業組織になっているので、巨大組織にみられがちな官僚組織的病気にかかることがない。

バフェットの考え方は、90歳を超えるような年齢になっても、まだまだ時代の先を行っているのかもしれない。

そんなバフェットに、またしても感服させられた本でした。


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