保険の加入は最後の手段。
できるだけ保険に加入しないことが、蓄財のコツ?
なぜなら、生命保険に加入するためのコストは、支払う保険料の3割といわれています。
無駄なコストを減らすことは、節約の基本です。
生命保険のコストは3割?
生命保険のコストは高い。
預金や株式、投資信託とたくさんある金融商品の中でも、ダントツのコスト負担割合です。
生命保険会社のビル、事務費、従業員、そして営業員の報酬。
保険営業の報酬でいえば、年間1人あたり数千万円という数字になることがあるのも、よく聞く話です。
このように、保険会社は生命保険事業を行うのに、多額のお金をかけています。
そして、そのお金の出所は、保険会社からではなく、保険加入者が支払う保険料から出ていることを忘れてはいけません。
さらに言えば、生命保険会社の事業運営費に、保険加入者が支払う保険料の内、約3割が使われていると言われています。
投資信託の悪いところとして、運用に係るコスト(信託報酬手数料)が問題としてよく取り上げられますが、この話を聞くと、そんなものかわいいものに思えてきます。
コストが高い商品は、資産形成に向かない?
当たり前の話ですが、コストの高い金融商品は、資産形成に向いていません。
リターンが変わらないのに、信託報酬手数料が2%の商品と、0.5%の商品、どっちの方が増える額が大きいかと考えれば、誰にでもわかる話です。
そして、生命保険の運用コストは、とても高い。
例えば、50~55歳の死亡率は、だいたい0.33%。(330人/10万人)
もしこの世代に死亡保険金1,000万円をしはらうとしたら、一人当たり月約3,000円づつ集めれば、十分に保険金が賄えることになります。
しかし、実際に負担している死亡保険の保険料は、そんなものではないと思いませんか?
その余計なコストが、生命保険に加入するコストというわけです。
コストが高いという事は、生命保険商品は、資産形成に向いていないということになります。
それなのに、「貯蓄になるから」「掛け捨てではないので無駄ではない」といった言葉を信用し、不必要なコストを払って、養老保険や終身保険、そして学資保険という貯蓄型の保険に加入してしまっている。
学資保険なんて、正直名前だけの都合のいい商品です。
日本の金融機関は、こういった商品を発明するのがとても上手です。
つまり、資産形成目的で、なんとなく入ってしまっている生命保険は結構あるもので、本来であれば、そのような貯蓄型の保険は必要ないのかも、と考えることも必要だと思っています。
生命保険を見直すと、資産形成につながる?
資産形成に生命保険を使うことは向いていない?
しかし、生命保険を使わなければ、補えないリスクもあります。
それが、数千万円単位以上の経済的リスクです。つまりは、死亡時の遺族保障になります。
実は、加入している人がとても多い、医療保険は、無駄となることが多くなるようにできています。
生涯で支払うことになる保険料を、保険金で取り返すことがとても難しい割に、受け取れる保険金は、だいたい数十万円、よくて2,3百万円あったら最高です。
その程度のリスクに、無駄なお金を賭けているというのが、実態です。
その医療保険にかけているお金を、上手く活用し、資産として積み上げ、何かあったらその中から支払うというのが、蓄財の基本ではないでしょうか?
そもそも、一番の保険と言えば、蓄財です。
お金があれば、保険に加入する必要はありません。
もし、数千万円の資産を持ってる状態で、万が一亡くなったとしても、そのお金で遺族が十分に過ごしていけるのであれば、死亡保険に加入する必要だってなくなります。
実は、お金持ちほど生命保険に加入していません。
もし加入しているとしたら、それは相続対策として加入しているのでしょう。
生命保険は、高コストの金融商品です。
できるだけ家計費の中から保険料を減らすことは、資産形成を早めることにつながるのは間違いないと考えます。
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