「バリューか、グロースか、それが問題だ?」なんて思ってませんか?

株式投資の投資戦略には、主にバリュー投資とグロース投資という2つの投資戦略があります。

一般的にこの2つの投資戦略は、全く正反対の投資戦略だと思われていることがあるようです。

そして、どっちの戦略を採用するか、それが問題だと考えている人もいるようです。

個人的にはバリュー投資。

バリュー投資とグロース投資は、まったく正反対の投資戦略だと思われていることがあるようです。

バリュー投資は、成長力が落ちてきて、人気がなくなっていることで、企業の本質的価値よりも安く放置されている銘柄を買う投資戦略。

対して、グロース投資は、今まさに成長著しい企業であり、みんなに注目されている企業のため、どんどん値が上がり、割安とは無縁の銘柄を追いかけるように買う戦略。

全く対照的な銘柄選択になるので、正反対の投資戦略と考えられているわけです。


ちなみに個人的には、バリュー投資を重視しています。

つまり、人気の銘柄ではなく、多少なりとも注目度が落ちて、企業の本質的価値と同等、できればより安くなっているところを買いたいと思っています。

ベンジャミン・グレアムの『安全域』という考え方が染みついているようです。

投資では、当たりを引くことよりも、失敗を回避することに重点を置いた方が、上手くいくという事を経験的に理解しているからです。


ところが、『バリュー投資の父』と呼ばれる、バリュー投資の代表者であるベンジャミン・グレアムの教え子であり、やはりバリュー投資で有名な投資家のウォーレン・バフェットが、次のように言っていたことは有名です。

「私の85%はグレアム、残り15%はフィッシャー」

ここで出てくる、フィッシャーと言うのは、バリューと言うよりもグロースに近い投資家です。

つまり、バフェットはバリュー投資とグロース投資を分けるのではなく、同時に考えていると思われるわけです。

どうやら、バリューとグロースは、対立するようなものではないのかもしれません。


そもそも株価と言うのは、企業の価値だといえるわけですから、成長している企業に投資をするというのは、株式投資の原理原則であり、グロースを考えることは、バリューであっても必要だと言えます。


バフェットは、将来の価値を見据えて、バリューかどうかを判断していると言われています。

つまり、高成長の企業であることと割安であることの両方を求めているわけですね。


バリューとグロース、それぞれのメリット、デメリット。

どうやら、「バリューが正解」、「グロースは間違い」、みたいな、どっちがいいのかといったことは、問題ではないようです。

最終的には、投資をする本人が、『どっちの投資スタイルがむいているか』になってくると考えています。


バリュー投資を例に挙げれば。

まず株価と言うのは、企業の持つ本質的価値に、マーケットからの期待感がプラス、マイナスされてできているものと考えられます。

バリュー感で選ばれる銘柄というのは、その株価からマーケットの期待感による値付けがゼロ、もしくはマイナスになっている銘柄という事になります。

だから、企業の本質的価値に近い、もしくはそれ以下の価格で売られている銘柄と考えられるため、値下がりするリスクが低くなっているという事が考えられるわけです。

これが、バリューを重視した投資の利点です。

割安な銘柄への投資は、下落リスクが低くなることを期待する、『値上りする可能性よりも、値下がりするリスクに目を向けた投資』というわけです。


しかし、実際に株価を大きく動かしているのは、企業の本質的価値ではありません。

当然のことですが、企業の利益が数ヶ月の間で、何倍にもなるような成長をすることは、かなり稀な話でしょう。

実は、マーケットを大きく動かしているのは、『期待感』です。

何に対する期待感なのかはわかりませんが、「この銘柄は上がる」と思えば、その期待感によって、どんどん値上がりすることがあります。

これが、グロース銘柄の狙いなのでしょう。

グロース投資は、モメンタム投資と呼ばれたりもしています。

モメンタム、つまり勢いに乗るという事です。

マーケットの勢いというのは、本当にすごい。あっという間に、ものすごく高いところに行ってしまう事が多々あります。

人の『期待感』というのは、一度勢いがつくと、どんどん膨らんでいく傾向があるようです。

こういうのを見ていると、広く普及している『効率的市場仮説』という考え方に対して懐疑的にもなるものです。

最近では『適応的市場仮説』というものが登場し、こちらの説の方が真実味があるように感じてきます。


結果的に、『期待感』がバリューとグロースを大きく分けることになっていて、その『期待感』をどう利用するかが、それぞれの立場で違っているように思います。

バリューと言うのは、期待感がなくなっているために、企業の本質的価値で勝負しなければいけない。

つまりは、本質的価値が上がるまでの時間が必要になるため、成果が出るまでに、かなりの時間がかかる。

じっくり腰を据えて、マーケットに翻弄されることなく投資を続ける、忍耐が試されます。

対して、期待感を利用したグロース投資は、マーケットの勢いを利用するわけだから、短期間で増える可能性がある。

しかし、期待感がはげ落ちた時に、増えたものを減らさないために、マーケットから一時撤退することも考えなければならない。


「どっちが自分に向いているのか?」そこが重要です。

そして、そこにはバリューもグロースもありません。

マーケット、そして株式投資をどういう視点で行っていくのか、その違いだけです。

実際、「グロース銘柄をバリューで買えることが一番いい」ってことは誰にでもわかることだと思います。


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