『投資信託は、積立投資をすればいい。』の罪?

投資信託を買い始めようと思うと、お決まりのように勧められる『積立投資』。

でも、『積立投資』は本当に必要なのだろうか?

そもそも『積立投資』の目的ってなに?

積立投資でも、投資先の選別は重要!

投資を始めると、「いつ買ったらいいのか?」というタイミングが気になるものです。

しかし、株式などの投資で扱う商品の市場は、値動きがランダムと言われているので、「タイミングを計ろうとしても、上手くいかない」というのが、世間一般の常識になっています。

だから、タイミングを気にせず、『毎月一定の間隔で、積立をしよう』というのが、常套手段となりつつあります。

特に、投資信託の購入にあたっては、定額で買付ができる性質もあり、その毎月積立という方法が行いやすく、なおのこと積立投資を勧めてくるものです。


積立投資をすれば、悪いタイミングで沢山買ってしまうリスクを減らすことができ、また良いタイミングで買うこともできる確率も上がる。

つまりは、「リスクを減らせるので、積立投資は有効です。」ということです。


しかし、そんな積立投資でも、何に投資をするかはとても重要です。

結論からいえば、たとえ積立投資であっても、将来値上がりすることが期待できるものでなければ、たとえ『積立投資』であっても意味がありません。

例えば、毎月投資をする10,000円は、その時からちょうど10年後に10,000円以上の価値になっていてもらわなければ、10年後の利益は出ません。

言ってみれば、『積立投資』というのは、その積み上げです。

10年前の10,000円は、10年後にいくらになっているか?

1年経過した時に積立投資した10,000万円は、9年後どうなっているか?

2年経過した時の積立投資した10,000万円は、8年後どうなっているか?

それらを合計していったものが、積立投資を開始して、10年後の投資のパフォーマンスという事です。

結果的に、投資を始めてから、紆余曲折はありながらも、長期的に右肩上がりに価格が上がっていくようなものであることが、積立投資をするのに必要な条件という事になります。


一括投資の方が積立投資よりも有利なこと?

「一括投資はリスクが大きい。」

「一括投資よりも積立投資の方がいい。」

と様々なところで言われているようですが。

実は、当然のことながら一括投資の方が有利なところもあるものです。

投資というのは、どんなもの、またどんな方法であっても、必ず『いい面』と『悪い面』が混在しているものなのです。


では、一括投資の有利なところとは?


① 最終的に大きく値上がりするのであれば、最初の安い時に買ってしまった方がいい。

たとえば、リーマンショックから立ち直って、右肩上がりに株価指数が上昇してきた、この十数年間をみてみれば、積立投資をするよりも、一番最初に全力で一括購入をしていた人の方が儲けは大きくなっています。


② 配当金や金利といったインカムゲインのある投資の場合、そのインカムゲインの再投資による複利運用の効果。

資産運用では、「『複利』で運用することが大切です」とよく言います。

投資元本から利息を受け取り。

その利息を元本に組み込んで運用することで、ちょっと利息が増える。

その利息をまた元本に組み込み、またちょっと利息が増える。

そんな風に、雪だるまのように投資元本と利息が増えていく。

それが複利運用だと。

この複利というのは、ものすごい効果を発揮してくれますが、一つ問題があります。

それは、目立った効果が表れるまでに、時間がかかるという事です。

つまりは、投資をしてから長い時間をかけることで、意味があるものなのですが、積立投資をしていると、長い時間をかけて投資をした金額が、最初に一括投資をした時よりも少ないので、複利効果が小さくなってしまうわけです。


積立投資とは、無知への対処法?

投資の上手い人は、だいたい良いタイミングで大きく買うという事を行っているものです。

投資でタイミングを計ることは不可能だと言われている割に、案外タイミングよく投資をしている人は少なくないと感じています。


投資には、ある程度リズムというのがあるようです。

自分なりの買いのタイミング、売りのタイミング。

そのリズムを軽快に取りながら、投資をしている。


実際、積立投資のように投資資金を分割して購入する場合、ある程度の分割回数を超えてくれば、毎月積立とそんなに大差がなくなるような気がしています。

実際に、ネイピア数という定数を参考にすれば、だいたい37回以上に分割して買えば、それ以上の分割はそれほど意味がなくなってくると考えられます。

この話は、分割購入だけの話でなく、銘柄数の分散にも言えることです。

リスクを軽減するための分散というのは、自然法則的に、分散数が増えることで、効果がなくなってくるようです。


タイミングを計りながら投資をするというのは、はっきりいって投資の醍醐味です。

投資を楽しいと思うためにも、タイミングを気にしながら投資をすることには意味があると思っています。

最終的に、37回以上のタイミングで分散して投資をすれば、毎月積立にこだわる必要はないと思っています。

むしろ、効果的なタイミングが取れれば、毎月積立よりもパフォーマンスが良くなる可能性だって出てきます。

積立投資というのは、実は、『投資を知らない人向け』のお薦め方法でしかないのかもしれません。

効率的な投資をしようと思うと、自然と、徐々に積立投資から離れていくのかもしれません。


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