ポートフォリオ運用の要は、『リバランス』にあり⁉

『リバランス』って知ってますか?

ポートフォリオ運用や分散投資という言葉は、だいぶ認知されてきましたが、そのポートフォリオ運用の要となるのが、『リバランス』という方法です。

『リバランス』って何?

株式や債券、不動産といった複数の資産をまとめて管理し、運用することを『ポートフォリオ運用』と言います。

ポートフォリオ運用は、株式市場の調子の悪い時には、債券市場が補ってくれるなど、複数の資産に分散投資をすることで、ポートフォリオ全体のパフォーマンスを安定させようと考えて行われる運用方法です。

そして、そのポートフォリオの中に、株式資産を全体の何割、債券資産を全体の何割といったように、資産配分の割合を考えることを、『アセットアロケーション』と言います。

アセットアロケーションを行って、資産配分を決定し、運用していると、時間の経過とともに、株価が上昇したり、下落したりするなどして、当初の資産配分割合が崩れてくることがあります。

そんな時、元の資産配分にリセットする行為を、『リバランス』と呼んでいます。

たとえば、値動きがほとんどない国内債券と、値動きの大きい国内株式を50万円と50万円の1:1の割合で資産配分して運用していると仮定します。

国内株式が上昇して、投資額の2倍になったとすると、このポートフォリオの資産配分は、債券50と株式100となり、1:1の等分だった資産配分が崩れ、1:2の資産配分になってしまいます。

ここで、株式資産の内25万円分を売却し、そのお金で国内債券を買増すことで、国内債券75万円と国内株式75万円の1:1の等分になるように直します。

これが『リバランス』です。


『リバランス』は、ポートフォリオ運用の縁の下の力持ち?

実は、この『リバランス』。

地味な作業ではありますが、ポートフォリオ運用の、縁の下の力持ちとして機能を発揮してくれています。

先ほどの国内債券と国内株式の例でいれば、国内株式の価格が上昇すると、値が上がった株式を売却して、債券を買うことになります。

反対に、国内株式の価格が下落すると、今度は、債券を売却し、値の下がった株式を買い増しします。

この2つを延々と繰り返している姿を想像してみてください。

すると見えてくるのは、『株式が安くなったところで買って、高くなったところで売っている』を繰り返しているのが見えてきます。

『安く買って、高く売る』

投資や商売の基本です。

リバランスの意味とは、こういう事なのです。

しかも、株式市場が上下に動きながら、長期的には右肩上がりのグラフで推移していることも先ほどの『安く買って高く売る』のイメージに付け加えてみると。

リバランスをしながら運用すると、ポートフォリオ全体では、株式の波を穏やかにさせながら、右肩上がりでポートフォリオの資産が推移していくことが想像できます。

つまり、効果的に『リバランス』を行うことで、リスクを下げつつ、リターンを可能な限り維持しようとしているわけです。

「アセットアロケーションが、資産運用の8割を決める」と言われるわけですね。


リバランスをしていれば、MPTは関係ない?

資産配分をすることで、できるだけリターンを維持しながら、リスク下げる運用法として、『現代ポートフォリオ理論(MPT)』といわれる有名な理論がありますが。

実際には、『リバランス』を適切に行うことで、株式資産と債券や現金(安定資産)のみの資産配分でも十分にリスクのコントロールができることがわかります。

株価が上昇し、株式市場のリスクが上がってくれば、リスクを減らすために株式を売却し利益を確定。

株価が下落し、しかも長期的な右肩上がりが想像できるなら、株式資産を買い増して、リターンの引き上げを狙う。

リスクとリターンを見事にコントロールしているように感じてきます。

それも単純な、『資産配分を一定にする』という目的のためのリバランスでできるという。

ポートフォリオ運用のポイントはここにあるのではないでしょうか?

MPTのような、難しいことを考え、難しい数式を説き、複雑に資産を組み合わせるよりも、よっぽどわかりやすくシンプルで、なおかつ効果的です。

複雑なMPT運用を行うために、高い手数料を支払うぐらいなら、こんなシンプルな方法を採用してみるのも、意外とありなのではないでしょうか?

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