ファイナンシャル・プランナー タナカ


独立系のFP会社あせっとびるだーずで資産運用の講座と相談を行っています。

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㈱あせっとびるだーず 
 代表取締役 田仲幹生 です。
【保有資格】
 CFP
 1級FP技能士
 宅建士

生命保険会社に勤め、その後税理士事務所に勤務すると同時期に、投資信託や株式投資を始めたが、2年後リーマンショックという株価大暴落に巻き込まれ、総資産の半分近くを失いました。
しかし、その後もめげずに投資と勉強を続け、今では投資に魅了され、会社を設立して

記事一覧(655)

『君に成功を贈る (中村 天風)』

成功へ導く哲学?パナソニックの松下幸之助、京セラの稲森和夫、東郷平八郎やロックフェラー3世、などなど多くの偉人や有名人が学んできたという中村天風の哲学。そしてその中には、今最も注目を集めている野球選手の大谷翔平もいるそうです。この本は、そんな中村天風の話したことを記録した本となっています。ただ、中村天風の活躍した時代は、明治から昭和初期ごろであるため、話し言葉が今とは違っているようで、ちょっとなじみのない言葉遣いになっています。それでも、この本は、今の人にも読みやすいようになっているような気がしました。この本を読んで強く思ったところは、『心の持ちよう』という事でした。案外、私たちは自分たちの心をわかっているようで、わかっていない。自分で思っているほど、自分の心をコントロールすることはできていないという事に気づきました。考えてみれば、中村天風から何かを学ぼうとしてきた大谷翔平を含め多くの有名人や偉人たちは、自分の心をコントロールする能力に優れているような気がします。逆境や苦しい局面にあった時。運が向いてきて、良い思いをしている時。病気などで気が塞ぎ込んでいる時。そんないろんな局面で、どうやって自分の心をコントロールするのか。苦しい時でも、前向きに。運が良くて、なんでもできる気になっている時でも、気を引き締めて。病気で死がちらついても明るく生きる。そんなことを考える本だと感じました。成功へ導くのは、自分自身の心の持ちよう次第。そのことがなんとなくわかったような気がしました。全ては心の持ちよう。一つのたとえとして、お金持ちについて考えてみると、リッチマインドなんて言葉にもあるように、「お金持ちになるためには、お金持ちの考え方を学ばなければいけない。」という話を聞きます。これも言ってみれば、『心の持ちよう』なのかもしれない。お金持ちってそもそもどこからがお金持ちなのか?そこには、「自分の中で満足する」という事が必要になってくるのだと思います。どんなにお金を持っていても、また収入があっても、そこに満足ができなければ、いつまでたっても「お金が欲しい。あれが買いたい。あれが欲しい。」というリッチとはいえない心になってくる。そもそもリッチと言うのは、お金があるかないかじゃないのかもしれない。経済的にゆとりがあって、心に余裕がある人。わかりやすく言えば、いつでもお金お金とお金のことを考えていない人。「ただ欲しい」ではなく、「とりあえず今は必要ないから」と思えることで、無理にお金を使うことがない。だからお金に余裕が持てる。収入以上のお金を使いたいとは決して考えないから、経済的にゆとりがある。使えるだけ使おうという心は、どんなに収入があっても、結局お金というものに振り回される生活を送ることになる。「そんなものは、決してリッチとは言えない。」のかもしれない。本書の中から例えるなら、「今あることに感謝する。」という事なのかもしれない。もし食べ物にも困る世界だったら、もし今が戦時中だったら、もし今のようなハイテクな機器がない古い時代だったら。もし今の自分を恵まれていない状態だと思っていたとしても、そういうものと今の自分を比べたらどっちの方が幸運なのだろうか?そう考えると、私たちの今の環境がどれだけ恵まれていることか。人と比べることではなく、自分の中で今の自分に満足する。周りが作ってくれた今ある環境に感謝する。そこに目を向けられる心があるかどうか、それが、その人の心の豊かさにつながってくるのかもしれない。私たち人間は、今ある環境に感謝する前に、世の中をネガティブにとらえる傾向がある。今の自分より恵まれていない環境を見て、今の自分の置かれている環境に対して感謝をする気持ちよりも、自分より豊かそうな隣人の方が気になる。そうやって満足できないでいると、どんなに恵まれていたとしても、「お金、お金」という意識が消えることがない。そうやってリッチマインドから離れていくことなる。すべての結果は、すべて心の持ちよう。そう言われても特に新鮮味もない言葉なのかもしれない。でも、その本当の意味を私たちは全然理解していないようです。そういえば、人の話をどう聞くかも、結局は、その人の心の持ちよう次第だと本書にはありました。

『次はこうなる: グラフで読み解く相場の過去、現在、未来(市岡繁男)』

「次はこうなる」とは言うけれど。相場ですから、「次はこうなる」とは言えないものです。あのウォーレン・バフェットだって、マクロを予想しようとするのは無意味だと言っている。経済というのは、複雑系でできているものなので、一概に「こうなったら、次はこうなる」と単純に説明できるようなものではありません。本書の序章でも、この内容は参考程度のものと思ってほしいという説明から始まっています。ただ、参考程度とはいえ、本書に載せられている様々なデータを見れば見るほど、株式相場の先行きは不安という感じが否めません。おそらく、長く株式相場の中にいる投資家達が、皆感じている不安感なのではないでしょうか。株価はおそらく割高、その割高感の中でいまも上昇を続けている。その割高感が解消されるバブル崩壊となれば、きっと酷いことが待ち受けている。もしかすると、リーマンショックの時以上かもしれないと言われても、決して違和感は感じないほどに。株式相場は、金融緩和に支えられている。インフレや金利の上昇によって、その金融緩和の効果がなくなる。今まで、それが支えだった株高は解消される。今までに見ないほど大きく膨れ上がった政府の債務。そして民間の債務。そして債務の向かう先の代表といえば不動産。そしてその不動産への影響。これらが、今後どうなっていくことになるのか。多くの人が感じている金融への不安。ビットコインの登場や金価格の上昇も、それらを占っているものなのかもしれない。そういった感想をより強く感じるデータが本書では載せられています。楽観的に見れば。本書のデータの多くが、今後の相場を悲観的に感じるものが多くなっています。そして、その悲観的な感覚を、過去につらい経験をしたことのある多くの投資家が感じている。ウォーレン・バフェットに至っては、新規の投資ができないと悩みを話していたとも言います。しかし、楽観的に考えるなら、そもそもデータというのは、真実を語っているようでそうでもないことも多い。というのも、データを選ぶフィルターに問題があるからです。つまり、データを見たり選んだりする私達の考え方が、データを上手く加工してしまっているということです。悲観的な考えを持った人がデータを見れば、悲観的な考えを強調するようなデータに加工したり、選択したりしている。この本が、悲観的なデータを扱っているということは、この本の著者が、そう考えているということを示しているに過ぎないということです。結局、大切なことは、「自分がどう考えるか」です。本書の内容は、参考になる話だと思います。しかし、本書の序章でも言っている通り、あくまで参考であり、それ以上のものではない。「自分がどう考えるか」ということに、本書を使うという視点を忘れてはいけないのだと思います。

『毎月5000円で自動的にお金が増える方法(ミアン・サミ)』ウォーターフォール投資法で年利20%も可能?

年利20%の投資法?結論から言えばとてもシンプル。「年利20%!」。本当にそんな方法があるのだろうか。年利20%といえば、あの投資の神様ウォーレン・バフェットに並ぶほどの利回りです。本当にそんな方法が簡単にできるのだとしたら、みんな金持ちになれてしまう。ただ、みんなが金持ちになれるなんてことは、ありえない。みんなが同じぐらいの資産を持っていたら、この世界からお金持ちはいなくなる。他の人よりお金を持っている人だからお金持ちと言われている。だから、その20%という話は胡散臭いのではないかと思ってしまう。本書の資産運用の結論とは。① イデコやNISAなどの節税制度を活用する。② 分散投資で各種の資産にバランス運用。ということでした。これで20%?。まず、資産分散のバランス運用で年利10%という説明。そして、節税対策で15%以上の節税ができる。合わせて、軽く20%以上のリターンを手にできると言っている。おそらく、現実ではそこまで高いリターンは出ないと思う。とくに節税でのリターンというのは、その年に拠出した範囲でのリターンであり、運用資産額に対してではない上に、複利もない。確かに、「年利20%」という言葉に嘘はない。けれど、その言葉を聞いて普通に捉えてしまう年利20%という意味とはちょっと違うようです。ちょっとした言葉の綾というものを使っているわけですね。リッチマインド。大切なのはそこ?正直、本書の投資の方法や運用戦略には、疑問に思うところが多々ある。間違ってはいないが、本書で言っているほどにはならないと考えています。ただ、本書の目的は、そもそも投資の方法を教えることではないようです。言ってみれば、本書の著者ミアン・サミ自身は、本書の投資法を主体として資産を運用しているわけではなく、現物の不動産へ投資することで資産を運用しているようです。本書の目的は、「リッチマインド」、お金に対する認識を変えることにあるようです。お金というものは、意外にも人によって捉え方がぜんぜん違っている。そのお金の捉え方、考え方の違いが、リッチマインドに強く影響している。本書によれば、私達は6歳までにお金に対する考え方などが、ある程度定まることになる。その時のお金イメージが潜在意識に残り、それが何をするにも、考えるにも影響を与えることになるようです。「節約しなさい」、「お金がない」、そんな言葉を小さい時に聞いて育つと、なんの目的もなく、「なんとなく貯金しなくちゃ」と考えるようになる。なんかわからなくもない話です。本書ではそのお金のイメージ、考え方をもう一度見直してみよう。そしてお金持ちに共通する、リッチマインドを考えてみようという話です。ただお金をたくさん持っているからリッチなのか、収入が多いからリッチなのか、なんでも買える贅沢をしているからリッチなのか。どうやらそうではない。リッチマインドには、お金と上手に付きあうコツを知っている人。本書の著者も、以前には金融機関に勤めて1億もの高年収を得ていたことがあったけど、当時は全然リッチに感じなかったといっています。「リッチになるといはどういうことなのか?」「年利20%以上」なんていう表紙にある言葉が気になって、その投資法を知りたいと読み始めがちですが、本書はそういう本ではないようです。

『ラテ・ファクター 1日1杯のコーヒーで人生を変えるお金の魔法 (デヴィッド・バック (著), ジョン・デイビッド・マン (著))』

ちょっとの変化で大きな違い。『ラテ・ファクター』、コーヒー1杯ぐらいの変化が、大きな違いになってくるという物語。仕事前に毎日飲んでいるコーヒー1杯。1日500円程度のものであっても、その総額は、月に換算すると約10,000円。年間12万円もの違いになってくる。そして、その違い(年12万円)を賢く運用したら、今度はどうなるのか。なんと、コーヒー1杯の違いが、10年後には200万円にもなる。(本書で使われている年10%の利回りで計算)ちょっとの違いで、小さな夢程度なら難なく手に入れられるような力にもなってくる。何にお金を使うのか、自分の本当にやりたいと思っていることか、それとも今すぐ手に入る小さな幸せか(コーヒー1杯)。その考え方、そのお金の使い分けの違いが、将来大きな違いになってくる。私たち人間は、人生100年と言われるほど、長生きするようになりました。昔のように幼くして亡くなるという危険性も、とても小さくなりました。「明日死ぬかもしれない」という時代であれば、将来のためよりも、今の小さな幸せを選ぶ方が賢明なのだと思う。だけど、今私たちが生きている時代というのは、どうやらそうではないらしい。今の幸せを手に入れることよりも、将来の幸せを考えられなければ、生きにくくなってしまう時代になってきた。ちょっと昔の時代より、今は、『将来のためを考えること』がとても重い意味を持ってきていると感じています。将来のために必要なこと、それが『貯蓄』。「明日死ぬかもしれない」という、今を生きる時代であれば、貯蓄はいらなかった。稼いだものはすべて使っても問題なかった。今の時代は、稼ぐことをやめてから死ぬまでの時間がとても長い。将来に、とてもお金がかかる時代になってきた。そのため、『貯蓄ができない』ということが、致命的に悪い結果へつながる時代に変わってきたように感じています。『貯蓄をするために必要なことってなんだろう?』それが、この本の物語の中心なのだと感じました。資産を作る秘訣はそんなに難しい話ではない。資産を作る秘訣というのは、そんなに難しい話ではありません。原理原則、誰が聞いてもそれが間違いだなんて思わない方法です。①貯金する。②仕組み化する。③習慣化する。資産を作るには、まず先立つものを貯めなければ始まらない。つまりは貯蓄。本書で言うところの『自分に払う』というものです。そして『自分に払う』ための方法は、できるだけ自動化させる。本書では401K(確定拠出型年金制度)などを利用することをおすすめしていますが、貯金額を自動引落にするなど、意識しなくても自動で貯金が行える仕組みを作ることと言っています。さらに、その貯金の仕組みが継続できるように、貯金が習慣になるようにする。ラテ・ファクターのように、毎日何気なくお金を使ってしまっているという習慣から、本当に必要なもの以外にはほとんどお金を使わなくなる習慣。習慣化されると、貯金は面白いようにできるようになる。本書の中で、「私たちは、私たちが思っている以上にリッチだ」という気づきがあった。不必要にお金を垂れ流す習慣が、私たちをリッチな感覚から遠ざけている。お金持ちになるために必要なファクターは、どうやら収入の多い少ないよりも、お金を流す習慣(使い方)の方に問題があったからだということを考えさせられる話でした。コーヒー1杯で本当に何かが変わるとは思っていないけれど、習慣化の大切さには、痛感させられる。「コーヒー1杯が、10年後に200万円と言われても・・・。」その気持ちわかります。コーヒー1杯をやめれば本当に10年後に200万円が貯まるなんて、実際のところ思っていません。そもそも10年後に、そんな明確に、あのコーヒーをやめたおかげで200万円が貯まったかなんてことわかるとは思えません。結局の所、コーヒー1杯という話は、ものの例えであって、重要なことは、不必要なものへお金が流れ出て行く『習慣を変える』ということに尽きるのだと思います。ただ、習慣を変えることは、人にとっては、とても大きなエネルギーが必要になってきます。潜在的に、心の底から望んでいる。『本当の夢』でも見つけないと、なかなか変えられるものでもありません。本書の物語の主人公は、悲しい出来事ともに、その『本当の夢』を見つけることができた。それこそがこの主人公の一番の幸運だったのかもしれない。『本当の夢』を見つけるというのは、なかなか難しいことだと思います。実際に『本当の夢』なんて持って生きている人は、ほとんどいないのかもしれません。その『本当の夢』を見つけるために思うこととして、十分な事前知識と夢に対する意識があるかどうかで、大きく違ってくることがあると感じています。『行き先がわかっていなければ、望まないところにたどり着くかも・・・。』本書の中の大切な言葉と思われる一文ですが、本書の主人公は、その行き先にたどり着くための必要な知識を得、そしてなにが大切かを意識していることで、たまたま悲しい出来事がきっかけとなって、本当の自分に気づけたのかもしれない。習慣化への道のりはとても険しい。でも、一度習慣化されれば、もう勝手に目標に突き進んで行くことになる。『シンプルであることは、複雑であることよりもむずかしいときがある。物事をシンプルにするためには、懸命に努力して思考を明瞭にしなければならないからだ。だが、それだけの価値はある。なぜなら、ひとたびそこに到達できれば、山をも動かせるからだ。』という故スティーブ・ジョブズの名言がありますが、このシンプルには、習慣化も当てはまるのではないかと思っています。スティーブ・ジョブズといえば、毎日同じ服を着ることで有名でした。もしかすると、これもシンプルの一つであり、なおかつ習慣化の一つだったのかもしれません。

1株から取引できるネット証券の『コネクト』、米国株に1株から投資できる『ひな株USA』の取り扱い開始。

スマホだけで完結の株式投資。CONNECTの魅力。『CONNECT(コネクト)』は、大和証券グループが始めた、スマホだけで取引ができるネット証券です。コネクトの最大の魅力といえば、1株から株式投資ができる『ひな株』というサービス。通常、株式投資をする場合、単元と呼ばれる100株単位で売買することになるのですが、それを1株から取引できるようにした。その結果、数百円単位の少額から株式投資を始められるようになりました。また、1株から取引が出来るようにしたことで、少額での株式投資ができるようになり、ポイントからも株式投資ができるようになりました。ネット証券のコネクトは、『StockPoint for CONNECT』という、ポンタポイントを使って株式投資を疑似体験できるポイント運用サービスと連携することで、「ポンタポイント ⇨ StockPoint for CONNECT ⇨ CONNECTで本物の株式」という流れで、ポンタポイントを本物の株に変えることが出来ちゃいます。普段からポンタポイントを貯めている人は、「元手なしで株式投資。」が出来るようになるわけです。『CONNECT』で米国株の取り扱い開始。2021年12月8日から、『CONNECT』で米国株の取り扱いが開始されました。そして国内株式の『ひな株』と似た『ひな株USA』が始まりました。米国株の取引は、通常、日本からみると夜間に取引することになります。米国の株式市場が開いている時間が、日本では夜になるため、どうしても夜間に取引することになります。当然、売買の約定する時も、日本では夜間になります。ところが、ひな株USAでは、日中の約定が可能という仕組みになっています。取引が開始される夜まで待つ必要がありません。また、米国株を売買する時には、ドルで売買されることが普通なのですが、CONNECTでの米国株取引は、円で売買できるという仕組みも持っています。ひな株USAの全体的な特徴としては、国内の株式を売買するような感覚で、米国株投資ができるような仕組みにしているように感じます。米国株式に興味があるけれど、敷居が高いと感じていた人にやさしい米国株式投資になっているという感じです。ひな株USAの売買手数料は無料となっていますが、その分市場で取引されている価格に上乗せされた価格で売買することになっています。この点は、国内株式のひな株も同じような仕組みを使っています。手数料無料と言ってはいますが、完全に無料というわけではないことには注意が必要かもしれません。とりあえず、全体的に株式投資初心者向けの印象の強いネット証券の『CONNECT』ですが、米国株式や投資信託など、最近では取扱商品の幅が広くなってきたように感じています。使ってみた感想としても、見た目もやさしく、情報がごちゃごちゃしていないスッキリした感じで、とてもいい印象を持っています。初心者向けを意識しているのか、他の証券会社と比べても、使いやすいとも感じています。特に、ポンタポイントを貯めているような人にとっては、おすすめの証券会社だと思います。

『「稼ぐ、儲かる、貯まる」超基本 プロ経理が教えるお金の勉強法(前田 康二郎)』

お金を上手に貯めるために。お金を上手に貯めるためには、『稼ぎ方』、『儲け方』、そして『使い方』がある。そんなことは、改めて言うようなものでもなく、当たり前の事。でも、「『稼ぎ方』と『儲け方』の違いって何?」、「上手なお金の使い方って?」と考えると、簡単には答えが出てこないこともある。そして、それが本書の内容にもなってきます。『稼ぐ』といえば、働くこと。働いてお金を『稼ぐ』ということです。ただ、そんな『稼ぐ』ではあるけれど、実際のやり方には様々な方法がある。大きな意味としては、会社員として会社で働いて稼ぐことと、個人で事業を起こしたり、会社を経営したりして稼ぐという方法がある。思うに、多くの人が、自分で事業を行ったり、会社を設立して経営したりといった事は、自分には無縁ように思っているかもしれない。そして、自分が受け取っているお金の性質と言うものが、どういうものなのかを考えたことはないように思います。そんな視点を、今回改めて感じさせてくれるように、本書では解説している。本書の著者は、『マルチインカム』といういろんな性質の収入を得ることを推奨しています。そして、実際に自身で『マルチインカム』を実践している。その結果、どの収入には、どのような性質があり、他の収入とは、何が違うのかという事を客観的に考えてることができているのだと感じました。「会社で働いて稼ぐ」というのは、自分の能力ではない、会社という存在の上にお金を貰っているという自覚。自分や自分の仕事にとって何が良いかではなく、会社にとって何が良いのかを考えることが、収入につながってくるという視点。対して、「個人事業や経営者」という視点では、自分の行っている仕事が、質や収入面で良くなるためにはどうしたらいいのかを考えて収入を得ている。あまり違いのない視点のように感じる人もいるかもしれないけれど、この両者は全く性質が違う。稼ぐという事がどういうことなのか、それを改めて考えてみようと思う話でした。そして、『儲ける』というのは、言ってみれば投資のことです。労働から切り離された、原資や仕組みを持っていることで収入になってくるものだと言っています。ずばり、お金持ちになるための手順があるとすれば、『労働で稼ぐ。』から『貯めたお金で投資やビジネスを始める。』という流れが作れなければなりません。『稼ぐ』だけでも、とりあえず生活には困らないようにはなれるかもしれませんが、その上に出るためには、『儲ける』ことが必要になる。インカムを得る手段をふやす必要があるわけです。抑えておいてもらいたいのは、『収入額がふえる事以上に、手段をふやす事が大切だ。』という事です。最後に『使い方』、要は『節約』の考え方です。お金は、貯めなければ次のステップへ進めない。お金を貯めず、借りることでステップを進めようとする人もいるけれど、借りるという事は、貸す方が儲からなければ成立しない。借りるという行為は、貸す側が『儲かる』ためのリスクの多くを、借りる側が負うことになります。『儲かりやすいのは、借りる側ではなく、貸す側だ。』という事を頭に入れておいた方がいいと思っています。だから、儲けるためには『貯める』という方法が必要になってくる。節約の考え方が良い感じ?節約って、無理するや我慢するってイメージがある。でも本書では、そうではないと言っています。中でも予算化と言う発想は、なるほどなと思いました。ある予算の範囲で、贅沢しようと考えた時に、そのまま贅沢するのではなく、ワンランク落としてもいいかなと思ったところで、節約ができたという話がありました。「ランチで、『特上』でも予算内だからいいなかと思ったところを、やはり『上』にした。結果、予算が少し浮いたので節約ができた。」みたいな発想です。本来、『節約』と考えると、『上』でも贅沢じゃないかと思われてしまうのかもしれない。でも、無理に我慢するのではなく、『妥協』ができれば節約はできたと考える。節約とは、妥協の幅を大きくしていくことなんだと思いました。節約を『妥協』という視点で考えるのは、また新たな視点でした。そもそも、企業経営や事業運営のように、仕入れなどの売上に必要な経費や、維持管理に必要な経費、広告など効果がわかりにくい経費など様々な性質の費用がある場合、何を削ってどこに使うのか、性質の違う費用が混在してしまってわかりにくくなっていることもある。そんな時、なんとなくでもいいけれど、一度支出を頭の中で予算化してみる。その中で、妥協できるところと妥協できないところを意識して、日々の支出を考えてみる。そうすることで、『使うお金』をコントロールできるようになるのかもしれないと感じました。まさに『使い方』だなと思った次第です。

国内債券の投資信託は、インデックスが正解じゃない。格差の激しいパフォーマンス?

国内債券の投資信託国内債券に投資をする投資信託。正直言って、地味で目立ちません。ご存知の通り、リターンが小さいこともあり、見向きもされないことがほとんどです。投資信託で債券に投資をするとなると、多くの場合、国内の債券ではなく、国外の世界の債券の中から比較検討されるものです。国内の債券には、預金金利のようにリターンがないというイメージもあるのかもしれません。国内債券の投資信託のデメリットとしてよく聞く話に、金利がほとんど0なのに、投資信託を運用するのにかかる信託報酬手数料は、年〇%と取られている。手数料分でマイナスのリターンになりかねないといったものです。確かにその通り、投資信託が投資をしている債券(ポートフォリオ)の利回りが、0.1%なのに、信託報酬手数料が0.13%とかいうのでは、まったく割にありません。しかし、国内債券の投資信託も、いろいろ調べてみれば、あんがい優秀なものも出てくるものだと思うこともあります。国内の債券投資信託は、インデックスファンドから離れるべき?国内の債券に投資をする投資信託を調べると面白いことに気づきます。投資信託と言えば、インデックスファンドというのが、今では常識になっています。アクティブに運用するアクティブファンドよりも、平均値になるように、指標に連動するようにつくられたインデックスファンドの方がパフォーマンスが良い。確かにその傾向はあるようで、そのことを否定する気はありません。インデックスファンドの良さは、低コストで運用できるところです。決してインデックスファンドの運用がうまいからではなく、機械的に平均値のベンチマークに合わせて運用するだけだから、対してコストがかからないという所に優位性があるわけです。そもそもアクティブファンドのパフォーマンスが悪いのは、運用が下手だからではなく、コストが高いからというのが一番の理由だと思っています。そんなインデックスファンドですが、国内債券の運用に関しては、全く当てはまっていないようで、国内債券のインデックスファンドよりも、アクティブ運用のファンドの方がパフォーマンスが良い傾向にあるようです。たとえば、モーニングスターレーティンングでも高い評価を得ている、明治安田系の国内債券投資信託は、その投資信託が目安としているインデクスのパフォーマンスをかなり上回っているようです。どうやら国内債券のアクティブファンドは、信託報酬手数料に負けず、インデックスを上回るリターンを上げているようです。国内債券のインデックスファンドがうまく行っていない理由としては、日本の国債への投資割合が多いことがパフォーマンスを悪くしてしまっている原因であるように感じています。アクティブ型の国内債券の投資信託の中で、パフォーマンスの良い部類のものは、ポートフォリオに入れる日本国債の割合が小さくなっているように感じます。国内債券のインデックスと連動するようにとポートフォリオを作ってしまうと、どうしても日本国債への投資割合が増えてしまう。日本の債券市場にあるものの多くが、国債ということなのでしょう。対して、パフォーマンスが良い国内債券の投資信託は、国債をできるだけ避けるようなポートフォリオであることが多いと思いました。上場企業などが発行する社債、金融債、円建ての外債、その他様々な国債以外の債券を中心にポートフォリオを作っている。その結果、インデックスよりもリターンが良くなり、パフォーマンスも良くなっている。思うに、歪んだ市場でのインデックスというのは、インデックスとしての機能を有していないのかもしれない。平均値のつもりが、そもそもが歪んでいるため実は全然平均とは違うものになっている可能性がありそうです。ご存知の通り、日本国債の市場は日銀の巨大な介入によって、歪んだ市場になっていることは間違いないと思っています。金利も価格も、日銀次第。市場としての役目はまったく機能していない。イールドカーブのコントロールなんて、まさしく市場の機能を奪うような介入だと言えるでしょう。対して、日銀の介入があまりされていない社債や金融債などの市場では、まだ市場としての機能が残っていて、これらの市場に関しては、まだインデックスとしても機能しているのかもしれない。国内債券の投資は、国債をどう扱うかによって、パフォーマンスが大きく変わっているのかもしれない。ズバリ言ってしまえば、巨大ではあるけれど、既に歪みの中にある市場である日本国債への投資を控えることがパフォーマンスを上げるためには、効果的だということが考えられそうです。何でもかんでもインデックスと考えるのではなく、そもそもが歪んだ市場からは少し離れることも必要であるという一つの例なのかもしれないと感じました。

『成功する人は偶然を味方にする 運と成功の経済学(ロバート・H・フランク)』

わたしたちは偶然をわかっていない?世界の成功者たちが、『偶然』を手にいれたことで成功している。「成功というのは、『努力』や『才能』によって手に入れるもの」、という認識が、一般的ですが、現実としては、『努力』や『才能』よりも、最終的に『運』がなければ成功者にはなれないというのが、真実という話。『運』といえば、わたしたち個人の力ではどうにもならないものという印象です。たしかにその通りではあるけれど、『努力』や『才能』によって、『運』を味方につけることができる確率が上がることもまた真実だと思います。私たちは、いい結果が得られると、「自分の努力と才能の力だ」と思うようになり、悪い結果になると、自分のせいではなく運が悪いからだと周りのせいにする。自分の運を過信し、偶然というものを正しく認識できないところが私たちにはあるわけです。私たち人間は、進化の過程でそのような運や偶然を正しく認識できないように作られてきた。『運』を正しく認識できない方のが、人類は生き残りやすかったというわけです。しかし、今の世になり、偶然を認識することがより必要とされてきたのかもしれないと、最近感じています。その一番の理由は、「格差の広がり」です。今、世界中で所得格差がどんどん広がっている。日本でも中間層が減って、上と下の2極化がより広がっているといった見出しのニュースをよく見かけるようになってきました。偶然を認識することで、格差の上の人たちは、「自分の努力や才能」よりも「自分が恵まれている」という意識を持たなければいけない時代なのかもしれません。所得格差の最上位に位置する投資家のウォーレン・バフェットが言った話で、本書の中にも登場してきますが、「卵巣の宝くじ」という言葉があります。つまりは、私たちは「生まれてきた時点で、既に幸運を掴んでいる」という話です。バフェットが、投資家として成功できたのには、バフェット自身の努力や才能以前に、「アメリカに生まれた」という偶然によるものが大きいと考えているという話です。そして、卵巣の宝くじであたりを引いた者は、「当たらなかった人を敬うこと」と言っています。つまり、偶然にも幸運を掴んだものは、そうでない者に対し、自分の成功をひけらかすことなく、世界に感謝し、そして還元することが必要とされているということなのではないでしょうか?格差が広がる中、格差の上にいる者たちは、より自分の下にいるものに気を配る必要が出てきているのかもしれません。今いる自分の位置が、『自分の努力や才能』以前に、『偶然によるものである』ということを意識することで、そういう気持ちが生まれてくるのではないかと感じています。この本の目的は、どうやら『累進消費税』という制度の啓蒙にあるようです。『偶然』という話に興味を持ち、この本を手に取ったわけですが、どうやら『偶然』の話よりも、本書の目的は、『累進消費税』という制度の解説にあるようでした。この本の著者『ロバート・H・フランク』が書いた本で、『幸せとお金の経済学』というものがありましたが、こちらの本もやはり『累進消費税』の導入を解いています。

世界の格差はなくならない。格差を受け入れ『運』を手に入れる努力をする。

「格差を失くそう」は、無意味?「格差を失くそう。」という声を聞くことがある。格差はない方がいい。確かにそうかもしれない。しかし、この世界から格差がなくなることは決してないのでしょう。格差が生まれるのは、人間にとって宿命なのかもしれない。格差を大きく左右する『運』という要素。この世界には、自分にはどうしようもない『運』という要素がある。人の人生には、『偶然』というものが大きく影響しています。『卵巣の宝くじ』というバフェットの有名な話がある。例えば、先進国に生まれたことで、教育や社会インフラ、社会保障など様々な面で恵まれた世界で生きている。その時点で十分に幸運をつかんでいると言える。大きな戦争などがほとんどない時代、若くして死ぬことが少ない時代。そういう時代に生まれてきた。そこでもまた、とてつもない幸運をつかんでいる。人は、生まれた時点で『卵巣の宝くじという運』によって、自分の人生の多くを決定づけられている。そして、格差の上に入れるかどうかも、また生まれた時点で決まってくることがある。格差の世界でも、『運』という要素がとても大きな意味を持っている。『運』や『偶然』というものがこの世界に存在する以上、私たちの世界で格差がなくなることは決してないのかもしれない。格差が生まれるようになったのは、お金が誕生したから?お金は、貯めることができる。何年でも、何十年でも、何百年でも。この財産を蓄えるという行為によって、格差が生まれたという話がある。この手の話でよく引き合いに出される話と言えば、トマ・ピケティ(『21世紀の資本論』で有名)です。ピケティによれば、所得の成長スピードは、r>g(資本収益率>経済成長率)という式で表されるとされています。分かりやすく言えば、一生懸命働いて稼ぐような収入よりも、資産が生み出す収入の方が成長が早いので、すでに資産を持っている人が、どんどん富むような仕組みになっているというのです。資産を持っているかどうか、それが所得の成長スピードに大きな影響を与える。もっと言えば、先代から多くの資産を相続できる人の方が、より富むようになっているというわけです。お金が生まれたことで、貯蓄することが簡単にできるようになった。民主主義や法律などによって、個人の財産に対しての所有権が強く守られるようになった。その結果、r>gの効果もあって、財産を蓄えれば蓄えるほど、そして何世代にもわたって財産を引きつぐ者と、対して財産を引き継げない者との間で、大きな格差が生まれるようになっていった。『蓄える』という事をなくすことは、この世界簡単にはできないと思うので、ここでもやはり『卵巣の宝くじ』によっての格差はなくならないのだろうと思う。

『トレードで成功するための「聖杯」はポジションサイズ ――トム・バッソが教えるその理由とその方法(トム・バッソ)』

トレードを成功に導くもの?株式などでトレード(短期売買など)を行う時に、一番初めに検討すること。それは、「いつエントリーするのか?(いつ買うのか?もしくは売るのか?)」だと思っていませんか?トレードを始める際に、多くの人が、「いつ買って、いつ売るのか」、をとても気にしています。移動平均線?、ブレイクアウト?、フィボナッチ?いろんな手法や指標を使ってトレードを行うことで、相場に勝つことが出来ると考えている。しかし、実際のトレードでは、運、そして確率がものを言う。この本では、序盤からとても重要な気付きを与えてくれます。それは、エントリーのタイミングはあまり重要ではないという事。エントリーのタイミングがランダムであっても、損切とポジションサイズを守ることをしていれば、トレードでリターンを得ることができるといっています。ポジションサイズはとても重要。トレードの練習をしていてよく耳にする話があります。それは、実際にお金を賭けていないデモトレードや、シミュレーションでは、とても上手く行っていたのに、実際にお金を賭けてトレードを始めると、途端に上手く行かなくなるというもの。なぜ実際にお金を賭けると上手くいかくなるのか。その大きな理由は、トレードに感情が入り込みやすくなるからです。短期売買でも長期投資でも、トレードや投資で失敗をする原因のほとんどが、『感情』です。判断に感情が入り込むほど、その判断は全然合理的なものではなくなってしまう。デモトレードやシミュレーションの時にはない、身銭を切ることによって、感情が強く出てくることになる。「損して悔しい。」、「損を取り返そうと思って焦る。」、「大きな含み益が出たことで自信過剰になる。」身銭を切ってトレードをしている人ならば、誰もが経験したことがある感情だと思います。そして、この感情がトレードをより難しくしてしまっている。ポジションサイズを制御するという事の意味には、この『感情』が大きな意味を持っています。ポジションサイズを大きくしすぎて、損失が大きくなったり、損をしている期間が長くなったりするようなことがあると、より強く感情が出てきやすくなってしまう。その結果より感情的なトレードをしてしまい、さらに大きな失敗につながりやすくなる。ポジションサイズをコントロールしていれば、不安になったり、焦ったりといった気持ちを遠ざけることができる。冷静で合理的な判断につながってくる可能性が生まれるというわけです。トレードで利益を得るために必要なのは、運、そして確率です。その運をつかむためには、継続することがなによりも重要です。自分が利益を手にするための運がいつ来るのかはわかりません。でも、継続していればいつか確率的にその運をつかむことになる時が来るというわけです。そのトレードを継続するために必要な事。それが、感情を抑制し、損失を受けれ入れられるようにコントロール下に置くことがコツという事です。だからこそ、ポジションサイズを考えることが、『トレードの聖杯となる』というわけですね。

ポイントを預けて利息をもらう。新感覚ポイント習慣が始まる?