ファイナンシャル・プランナー タナカ


独立系のFP会社あせっとびるだーずで資産運用の講座と相談を行っています。

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㈱あせっとびるだーず 
 代表取締役 田仲幹生 です。
【保有資格】
 CFP
 1級FP技能士
 宅建士

生命保険会社に勤め、その後税理士事務所に勤務すると同時期に、投資信託や株式投資を始めたが、2年後リーマンショックという株価大暴落に巻き込まれ、総資産の半分近くを失いました。
しかし、その後もめげずに投資と勉強を続け、今では投資に魅了され、会社を設立して

記事一覧(603)

『入門 J-REITと不動産金融ビジネスのしくみ(田渕 直也)』

投資するなら安定利回り?金融商品に投資をしている、多くの人が考えていることとして、「値動きに左右されない安定した利回り」ということがあるかと思います。そして、その検討先の一つとしてJ-RIETを考える人も少なくないように思います。J-REITは、不動産に投資をし、賃貸料という株式の配当金に比べればある程度安定したキャッシュフローが望める投資先だと考えられていますが、実物の不動産投資を経験した人はともかく、一般の方の多くにとっては、不動産に投資をするということでさえ、未知のところが多く。やはり、J-REITに対しても、「わからない」という不安がつきまとうものです。不動産に投資をするJ-REITは、基本的に、保有している不動産から入る賃貸料を元に分配金が入ってくることになっています。そのため、一般の人も想像する通り、ある程度見通しがたち安定した年間収益が計算できる傾向があります。(ホテルや商業施設に投資をするJ-REITの場合は、収益が大きく変動することもあった。)さらに、パススルー課税という、不動産賃貸をして入ってきた収益のほとんどを分配金として支払うことで、J-REIT自身は法人であるにも関わらず、法人税が課税されないようにもできるため、簡易的に不動産投資をしているのと同じ感覚で投資ができると言われています。だけど、実際のJ-REITの運営がどうなっているのか?倒産することはないのだろうか?不動産賃貸ビジネスとJ-REITの違いは、ないのだろうか? またどう違うのだろうか?そもそも不動産賃貸ビジネスとは、どういったものなのだろうか?など、不安な要素は、たくさんあり、安定分配のJ-REITといえど積極的に投資をしにくいところがあるものです。結局、分散投資の一部として使う程度ということになるのが多いのではないでしょうか?J-REITの仕組みを知るなら、その周辺知識から⁉J-REITに本格的の投資をしてみようと思うなら、この本はおすすめだと思います。J-REITが不動産賃貸のビジネスだとは言っても、その周りにある、金融の基本を抑えなければわからないことが多いものです。実物の不動産賃貸を行っていても、J-REITが何なのかは、案外わからないという人も少なくないと思います。J-REITは、不動産賃貸の話と金融の話の両方を抑えて、初めてJ-REITが何なのかが見えてくるんだなと本書を読んで感じました。そもそも不動産賃貸というビジネスは、金融、つまりは融資を利用するという話を切り離してすることができないものです。不動産賃貸ビジネスと融資の関係を理解しなければ、不動産賃貸というビジネスを理解することはできないと感じます。だから、不動産賃貸というビジネス周辺の金融の知識が乏しい私達には、J-REITが近いようで、なぜか遠い存在と感じてしまうのかもしれません。この本は、実はJ-REITに直接関するページはほとんどありません。でも、不動産周辺の金融の知識を考えることで、J-REITへの理解が急に深まったようにも感じました。J-REITのことについて直接的に説明している本よりも、J-REITのことがわかったような気もします。中心を抑える前に、まずは周辺知識から抑える。『案外遠回りのようで、実は近道だった。』って感じです。

グリーンインフラレンディング破綻手続開始決定!

グリーンインフラレンディング破綻⁉ついに、グリーンインフラレンディングの破綻手続開始が決定されました。投資した人にとって一番気になることと言えば、「いくら返ってくるのか」です。配当の見込みについては、「現在、調査中です。」とのことです。正直あまり期待できる回答ではない印象です。グリーンインフラレンディングの分配が滞り始めてから数年経過しています。それでも、配当の見込みについて調査中といういうのは、嫌な予感しかしません。多くの投資家がこの件に関して怒りを感じていることは間違いないことでしょう。SBIソーシャルレンディングの対応とは全然違う?グリーンインフラレンディングのようなソーシャルレンディングを行っている会社の一つに、SBIグループのSBIソーシャルレンディングがあります。こちらのソーシャルレンディングでも、つい最近不正が行われたという報告がありました。募集内容と実際の資金の用途が違っていたことで、投資家に不利益を与えることになったということでした。しかし、さすがSBIグループというべきか、当初の募集内容との違いによる投資家の損失ということで、SBIソーシャルレンディングの側の運営に問題があったということで、投資家の損失を補てんできるよう検討しているという話がありました。グリーンインフラレンディングも、似たような募集内容と実際の資金用途の違いという問題からでてきた事件ではありましたが、対応が全く違います。この2つの事例を見ても、グリーンインフラレンディングやその大本であるマネオに対して、嫌悪感を感じる人も少なくないのではないでしょうか。今後どのように投資家に対して誠実に対応していくつもりなのでしょうか?まだまだ時間のかかる話となりそうです。

『年収200万円からの貯金生活宣言 正しいお金の使い方編(横山光昭)』

さすがベストセラーだと思った!読んだ感想は、「さすが、売れるだけのことあるなぁ」という印象でした。簡潔で、わかりやすく、本質をついている、それでいて読みやすい。なるほどなぁと思いました。筆者自らが貯蓄に悩んだという過去があるためか、とても本質的な内容になっていると感じました。ファイナンシャルプランナーが、貯蓄について書いた本をいくつか読みましたが、どこか知識に偏っている印象で、知識レベルでこうしたらいいと言っているのが、まるで人ごとのような、「だから、それをどうやって実行できるようにするの?」と言いたくなるような印象をもっていました。たとえば、先取り貯蓄で貯金をしましょうというのは、よく使われる話だと思います。「貯金する金額を先に決めてしまって、給与が入ったらすぐに別口座に分けてしまいましょう。」言っていることはわかります。案外、別口座に移してしまえば、使うのをためらうようになるのも事実でしょう。しかし、すでに貯蓄ができている人ならともかく、今まで貯蓄するという習慣のなかった人が、それを実行しようと思っても、実際に行動するまでにどのくらいかかるのか?すでに生活リズムや習慣ができていて、収入一杯のカツカツ生活をしている人が、その中から一部を分けるというのは、かなりの精神的ストレスになるような気がします。だからできない。貯蓄を始めるというのは、自分自身の「貯蓄をするんだ」という心を作る必要がある。そして、それが貯蓄を始める本質的な問題なんだと思います。貯蓄を始める心の作り方をちゃんと伝えている。本書では、ちゃんと貯金を始めるまでの心の作り方を伝えている。本書で説明している90日プログラムなんかは、まさに貯金を始めることが本当の目的なのではなく、貯金を始める習慣化を身につけさせるためのプログラムなんだと思います。ズバリ言ってしまえば、貯金は習慣化ができれば、おのずと勝手に貯金ができるようになるものです。「貯金、貯金」といっていっていても、本当に貯金ができる人は、貯金や節約を意識することなく、貯金ができているものです。まるで空気を吸うように、収入の大小に限らず、貯金ができるようになっていると感じています。要は、本書にも書いてあるように、支出のコントロールと考え方なんだと思います。本書では、方法で伝えていても、ちゃんとその根本的な部分をおろそかにしていない。本当によくできたプログラムだと思いました。なおかつ、複雑で面倒なやり方もダメで、シンプルで大まかにとらえられるようにすることも大切だったりしますが、その点もぬかりなし。自分自身で経験し、実践してきたからこその内容なんだろうなと思いました。最後に、貯金ができるようになるために、第三者に協力してもらおうという事が書いてありました。まさにそれが、ファイナンシャルプランナーである著者のお仕事なのでしょう。多少のコストはかかるかもしれませんが、かなり有力なやり方だと思います。習慣化されるまで、誰かに監視される。これは効くと思います。貯金の本として、ベストセラーになるのには訳があったようです。

『世界を見てきた投資のプロが新入社員にこっそり教えている驚くほどシンプルで一生使える投資の極意(加藤 航介)』

「投資のプロ」というのは本当だろうか?投資のプロってなんだろう?おそらく、投資で飯を食ってきた人。ファンドマネージャーとかではなく、自らの資産を投資し、投資家として生きてきた人なのではないだろうか?この著者は、おそらくそういうタイプではないような気がしました。この手の本によくありがちなのですが、初心者に投資をさせようとして、投資の話を必要以上に美化している。社会参加といった言葉を使って、投資の素敵なところだけを伝えて、要は『投資商品を買わせようとしている』。はっきりいって、投資の初心者にはあまり向いていないと思いました。あくまで、投資に興味を持つきっかけづくり。ただ、この本を手に取った時点で、すでに投資に興味があるようなきもする。そう考えると、なんのための本なのだろうかと思わなくもありません。人的資本という視点は他にはないかも?本書の中で、人的資本という話がありました。人的資本とは、私達が会社などで働いて稼ぐことを指しています。投資では、人的資本と金融資産をうまくバランスさせることが必要と言っていました。人的資本というところに着目した投資関連の書籍として思いつくのは、『ライフサイクル投資術』です。

あのクラウドファンディング会社、ついに破産か?

グリーンインフラレンディングついに破産?事業者などに、お金を貸すクラウドファンディングのことを、ソーシャルレンディングと呼んだりしています。そのソーシャルレンディング業界の当時最大手だった、マネオ。そのマネオのグループ中でも、太陽光発電所やバイオマス発電所など再生可能エネルギーに貸し付けを行うとしていたグリーンインフラレンディングは、ソーシャルレンディングの中でも人気の業者でした。しかし、マネオへ金融庁の監査が入って以来、マネオグループの雲行きがあやしくなり、募集したファンドのすべてが延滞するという、不可思議なことが起こりました。不正を行っていたとの報告もあり、投資をしていた人たちは不安を抱える日々となりました。そのまま何年か過ぎて、ついにグリーンインフラレンディング破産という言葉が出てきました。(営業者株式会社グリーンインフラレンディングに対する債権者破産申立のお知らせ〔グリーンインフラレンディング〕)多くの投資家が、どこにぶつけたらいいのかという怒りと不安を抱える日々は、まだまだ続きそうです。グリーンインフラレンディングだけでなく、マネオグループ全体の問題!グリーンインフラレンディングは、再生可能エネルギー事業に投資するという話題性、またFIT(電力の固定価格買取制度)などの制度も背後にあり、安定性と安全性が高いとみられていただけに、多くの投資家が投資していました。マネオグループの中でも、投資家の多い事業者でした。今回は、そこへの破産申立という話題だったのですが、実は、グリーンインフラレンディング以外のマネオグループでも、似たような案件があるのです。グリーンインフラレンディングほど多くの投資家がいたわけではなかったので、あまり話題として取り上げられなかったのかもしれませんが、キャッシュフローファイナンスやクラウドリース、まだ破産申立ては行われていなけれど、ガイアファンディングなど予備軍も沢山あります。ここまでくると、個別の業者に問題があったのではなく、マネオという母体自体に問題があるのではないかとしか思えなくなります。とても返済を期待して待てる状況ではなさそうです。マネオは、金融庁の監査で問題発覚後、東証2部上場のJトラスト(株)やジャスダックに上場している、同じソーシャルレンディング事業者のSAMURAI&J PARTNERS(株)の関連会社であるNLHD社に買収されました。上場会社の関連が状況改善に取り組むというので投資家の間で期待感もあったのですが、今となっては、結果としてはあまり芳しいものとはならなさそうな感じです。クラウドファンディングやソーシャルレンディングという投資のリスクを改めて感じさせられる事件です。

『「みんなの意見」は案外正しい(ジェームズ・スロウィッキー (著))』

賢い一人の人よりも、多様な大勢の意見の方が正しい?有名な企業経営者、政治家、歴史上の人物、私たちは一部の賢いものだけが、正しい選択を導けると思っている節があります。しかし、実は違うのかもしれない。それがこの本の目的、『みんなの意見は案外正しい』です。株式投資などへ投資をしている人の間では、『効率的市場仮説』という有名な言葉があります。これは、多様な人が大勢集まっている、株式市場などのマーケットでは、すべての情報が瞬時に、かつ効率的に反映され、マーケットは、その時点で正しい価格になるようにできているという考え方です。そして、その効率性の程度に合わせて、強度、準強度、弱度といった表現でその効率性の度合いを分けて考えられています。つまりは、『みんなの意見は案外正しい』という考え方は、不思議な話でもなんでもなく、私たちの世界では、すでに利用されている考え方というわけです。特に、経済の世界では、この考え方はよく受け入れられているようです。ただ、『みんなの意見は案外正しい』が有効にその力を発揮するためには、一定の条件がクリアされていることが必要なようです。株式市場は、ほんとうに効率的なのか?効率的市場仮説というのは、あくまで『仮説』です。つまりは、実証されているわけではありません。しかし、多くの有識者たちが、投資や資産運用において、この効率的市場仮説をとても重要視しているように感じます。確かに、株式市場が『みんなの意見は案外正しい』が力を発揮するための条件が整っている場所なのであれば、その通りなのかもしれない。でも、実はそうではなかった。この本の説明によると、そう解釈されます。一人の賢い人の意見を超える、正しい『みんなの意見』が出るためには、『多様な』という条件が必要だとあります。つまり、株式市場に『多様な』意見が使われるようにできているのかが問題なのです。しかし、株式市場というのは、著名投資家や有名なアナリストといった一部の人の意見に引っ張られることがあったり、はたまた、みんなが一斉に「まだまだ上がる」などと同じ方向に考えるようになったりと、多様な意見が入っているとは言えない時期もあったりします。つまりは、株式市場というのは、「みんなの意見は案外正しい」が十分に機能していない可能性があり、『瞬時に情報を価格に反映させる』という効率性は高いが、『常に正しい価格になっている』という効率性には疑問が残るという事が、本書を読むとわかってきます。つまり、株式市場にはバブルとその崩壊は存在するというわけです。この本は、『「みんなの意見」は案外正しい』という話への知的好奇心に限らず、マーケットへの理解を深める意味でも、とても面白く読めた本でした。

投資は、がっちり固めて完璧を目指すより、ほどほどのところで、「えいや!」とやるのがコツです。

中古車の購入と投資?とある中古車を買いたいと思った。でも、中古とはいえ決して安い買い物ではないから、「本当にこれでいいのか?」といろいろ考えてしまう。それに、中古なので、いつでも同じ商品があるわけでもなく、悩んでいる間に誰かに買われてしまうことだってある。中古車の買い方には、ある程度『勢い』も必要だと言います。投資も同じです。ある程度の『勢い』が必要です。完璧主義になるよりも、感性で「えいや!」といくことも時には必要なのです。そもそも完璧な予測は、不可能?そもそも投資には完ぺきな投資というものがない?ファンダメンタル、テクニカル、すべての面で完璧な投資というのは、なかなか出会えるものではありません。そもそも、投資で扱うものじたいが『不確実』というものでもあります。上がるのか?下がるのか?そんなことは、「神のみぞ知る」なのです。将来の結果なんて、誰にも分りません。アナリストや評論家といった人たちが、もっともらしく言っていることだって、まったくもって当てになりません。(というよりも、当てにしてはいけないのかもしれない)実践派の投資家だってかわりません。もっと言えば、誰もが知っている著名投資家だって似たようなものです。ウォーレン・バフェットやハワード・マークスなどの大物投資家たちは、みな「将来の経済環境の予想など、まったく当てにならないし、そもそも必要ない」といったことを言っています。完璧な判断なんていらない?案外、私たちは、日々をある程度曖昧ない中で判断し、生きているものです。私たちが判断してることのほとんどは、完全に考えられたものから来ているものではないものです。そもそも、私たちの知識は、人それぞれ偏っているものです。その偏った知識の中からものごとを判断しているわけですから、その時点で、完璧な判断を下すことが不可能であることがわかるものです。そう考えれば、『完璧である必要がない』という事がわかります。著名な経済学者ケインズは、言いました。「私は、正確に誤るよりは漠然と正しくありたい」『漠然と正しい。』案外私たちの生きている世界は、これで十分なのかもしれない。細かく完璧を求めて考えることは、必要ないようです。投資の実践では、漠然とをより実現性を高める工夫を。『漠然と正しい』とはいっても、これでは正直失敗する可能性がなくなりません。「失敗したくない」と考えれば考えるほど、『漠然と正しい』で行動することは出来なくなります。しかし、ちょっとした工夫で、この『漠然と正しい』を、かなり『正しい結果』に導けるようにする工夫はできます。それが、『分散投資』という考え方です。投資をする投資先、投資のタイミング、いろんな角度から、リスクを分散させる。すると平均回帰の働きによって、確率通りの結果が出来るようになり、『漠然と正しい』に近い結果になっていく。そうやって、投資をしていくことが、投資のコツです。リスクをうまく管理し、コントロールする。その方法を知ることが、投資が上達する一番のコツなのです。